
薄毛・抜け毛は誰にでも起こり得る変化
抜け毛や薄毛は、決して男性だけの悩みではありません。
40代以降の女性にも多く見られる、ごく自然な変化です。
「最近、分け目が目立つようになった…」
「髪が細くなって、ボリュームがなくなってきた…」
こうした声は、日々のサロンワークでも本当によく耳にします。
男性の場合は軽く笑って済ませられることもありますが、
女性にとってはとてもデリケートで、心に大きく響く問題です。
しかしながら
「何とか改善したい」「少しでも若く、きれいに見せたい」
そう思う気持ちは、決して恥ずかしいことではありません。
女性としての自然な想いであり、
その願いはとても大切で、素敵なことだと私は考えています。
女性の薄毛・抜け毛の特徴
男性と違い、女性の薄毛は
「全体的にボリュームが減っていく」
ケースが多いとされています。
ですが、最近はサロンワークをしていても、
男性と同じように前頭部や頭頂部から薄くなっていく方が
増えていると感じます。
基本的に男性と女性では薄毛の原因は異なりますが、
この「男性型の進行」が起こる背景には
特別な原因が関係していると私は考えています。
薄毛・抜け毛の本当の原因
世の中には「このシャンプーで髪が生える」
といった誇張された情報が数多く出回っています。
確かにシャンプーは大切ですが、その真髄は
頭皮環境を良くする=頭皮環境に悪いことをしない
ことなんです。
シャンプーはその一つであって人によって使う物も洗う方法も全然違うんです。
しかし、美容師として多くのお客様を見てきた実感から言えるのは、薄毛や抜け毛の最大の原因は加齢によるホルモン変化です。
特に女性は40代以降、エストロゲン(女性ホルモン)の減少により髪が細くなり、ボリュームが減っていきます。
その他にも、長年のカラーやパーマによるダメージ、紫外線、頭皮の乾燥や血流不足などが影響します。
遺伝の影響もありますが、女性の場合は生活環境やケアの仕方で差が出やすいのも特徴です。
薄毛・抜け毛と向き合う3つの視点
- 守る(頭皮環境を整える)
優しいシャンプーで洗う、正しい洗い方を身につける、血流を促す頭皮マッサージなど、土台を大切にすることが基本です。 - 減らさない(ダメージをコントロールする)
無理なカラーや縮毛矯正の繰り返しは頭皮や毛根に負担をかけます。施術の頻度や薬剤選びで未来の髪を守ることが大切です。 - 補う(スタイルと栄養でサポートする)
ボリュームを出すカットやパーマで見た目の印象を改善することも可能です。
また、鉄分・亜鉛・タンパク質など、髪の成長に必要な栄養を意識することもケアのひとつです。
まとめ
薄毛・細毛は加齢とともに誰にでも起こり得る現実です。
大切なのは「増やすこと」よりも、「減らさないこと・健やかな環境を保つこと」。
- 正しい原因を知り、誤った情報に振り回されない
- 頭皮環境を整える基本ケアを大切にする
- 自分に合ったスタイルやケアを見つける
これが、私が美容師としてお伝えしたい「薄毛・抜け毛ケアの本質」です。
もっと具体的なケア方法や商品選びについては、美髪ブログで詳しく解説しています。